格安で英語留学が出来ると人気のフィリピン語学留学ですが、大絶賛しているブログも多いですが、宣伝を兼ねているものが多いのが現実です。実際にフィリピンに留学経験のある筆者と友人からの経験をもとにまとめてみました。あくまでも私の行った学校、環境についての個人の感想です。
私の留学した学校について
学校 日本人経営英語学校
期間 10週間 1日4時間マンツーマン
宿舎 学校の借りているマンションのシェアルーム トイレシャワー共同
食事 3食付
掃除・洗濯 各自
どうしてこの学校に決めたの?
当時人気だったSNSの口コミで決定しました。今思えば、学校のコミュニティ内での口コミは、素性がバレるので悪いことは書けないんですよね。当時はまだフィリピン留学が人気が出る数年前だったため、情報が得られる学校が少なく、選択肢がなかった。
住むところはどんな感じ?
学校所有のアパートなどもあるようですが、私の行った学校では、高層マンションの部屋を何部屋か借りており、シェアルームのような形式でした。
- 英語オンリーポリシーは守られない
- 高層マンションのエレベーター待ちは10分以上
- マニラの騒音は想像を超えているので、高層階がおすすめ
- 部屋の中は蟻の通り道があり、蟻の巣コロリが必須
- ベッドがあり得ないサイズだった・・・
信じられないでしょうが、これがベッドでした・・・笑 どうみてもベッドではありません、ただの棚のような・・・っていうか、棚でしょう! ゲストハウスやドミトリーのベッドのほうがまだマシです。
主な騒音は、マンションの隣人ではなく、バスやタクシーのクラクションです。大きな幹線道路の横だったためか、夜中の3時頃まで続き、早朝5時位からまた鳴り響きます。他の人の部屋を見せてもらったら、普通のベッドサイズ、高層階だからかクラクションの音も聞こえない・・・。私の部屋は9階、見せてもらった部屋は22階。同じ一人部屋料金でこの差は一体・・・? 学校の経営者に相談するも、耳栓売ってるよ、とのこと・・・。学校への不信感が募りました。その後、新しく女性マネージャーが入ったことで、別の部屋へ移動出来ました。
フィリピンの食事が不安
食事込みの学校が多いですが、日本からサプリメントを持参しましょう。ビタミン不足は確実です。野菜類が少なく、口内炎が出来る人続出でした。水に関しても、学校にあるウォーターサーバーですら、お腹を壊すので、出来れば沸騰させてお茶でも作るのが良いでしょう・・・。一週間の短期留学で来た人がこの水にやられて、マニラで病院通いをしていました。
食事は講師生徒15人位で長テーブルを囲み一斉に食事をするのですが、一番ベテランの講師の顔色を伺いながらだったので辛い時間でした。ほとんど会話もない中で15人の食事って・・・修行か!と途中から外食に切り替えました。
フィリピン人講師の実力は?
短期で留学する人には、まず評判の良い講師は割り当てられません。生徒から人気のない余った講師が割り当てられます。生徒が帰国する時には、人気講師の取り合いになります・・・笑 なので、新しく入学する生徒は自動的に人気のない講師の授業を受けるはめになります。人気がないだけあって授業は、こちらもやる気が出ません。講師の質は同じ学校内でも差があります。タイミング良く人気講師の授業が受けられれば、ラッキーです。人気講師はのせるのが上手いので、英語で話すのが楽しくなります。全員がこういった講師ならいいんですけどね。日本では考えられないような陰湿なフィリピン人講師がいるのも事実です。教えるのが上手だという話もありましたが、気分屋で自分の気に入った生徒(主に若いギャル系の女子)以外には無視したり、冷たい態度を取る講師でした。学校側も気づいても黙認していたのが残念でした。
午前中の授業には遅刻する講師、いきなり次の日から来なくなる講師、フィリピンらしいと言えばそうですが・・・。辞める人も多いので、新人講師も次から次へ入ってきます。研修が十分ではないうちから授業を持つので、講師のレベルの差は縮まりません。
フィリピン人の発音は?
日本人には聞き取りやすい英語です。初心者が英語に慣れるためには十分ですが、中級者には物足りないので、ステップアップ目的なら別の国へ行くのが良いでしょう。フィリピンに滞在していた時に、アメリカ英語を聞いた時に「あ、こういう英語を話したかったんだ」と思い出しました。フィリピンで聞いていた英語は慣れてしまうと気にならないのですが、アメリカ英語と比べると「あれ、なんか違う・・・」となりました。
マンツーマン授業
入学時のレベルチェックで使用する教科書が変わるのみで、個人別のカリキュラムを作成してくれたりはなし。カランメソッドを取り入れた授業をマンツーマンで1日4時間。発音の授業のみグループ授業。2週間に1度のレベルチェック。夕食後、日本語による文法のグループ授業。
全く基礎のないレベルの人も来てましたが、講師の言っていることがわからずに苦労してました。留学前にとりあえず最低でも中学レベルを復習しておくことを強くおススメします。
フリータイムは何するの?
あまり熱心に勉強する生徒がいなかったため、自習室は誰もいない状態。夜遊びする生徒が多く、男子たちは週末になるとグループで連れ出し〇屋へ行っていたようです。そういうお店に行くのも英語の勉強になるんだよと、自慢げに女子に語る男子までいたり・・・。自分はどうだったのかと言うと、元バックパッカーの血が騒ぎ、授業が終わると比較的安全なショッピングモールへ行ったり、週末はちょっと遠出して観光したりしてました。
マニラの治安が心配
正直、現地に行くまではわからなかったのですが、アジア内でもかなり悪いほうだと思います。元バックパッカーでアジア各国を旅した自分でも、フィリピンでは警戒しました。
移動はタクシーを利用しないと危険
思わぬところにスラム街がある
ジプニーに日本人が乗ると現地の人が内心嫌がる
タクシーのダッシュボード内にはピストルが入っている
トライシクルの運転手ですらピストル所持・・・等々。
タクシー利用は基本で、乗ったら即ドアのロックを自分でします。運転手さんも危険地区に入る前にはロックを確認しています。いきなりドアを開けて銃を突きつけられても、運転手さんも巻き込まれたくないので助けてくれません。自分の身は自分で守りましょう。ジプニーに関しては、日本人が乗っているとホールドアッパー(強盗)に狙われる確率が高まるからです。ジプニーに乗り方などを説明しているブログで見かけますが、現地の人は決して歓迎してはいないことを知っておいて下さい。
私はセブ島には行ったことはないのですが、マニラとセブ島両方を経験している友人曰く、マニラよりもセブ島のほうが怖いと言ってました。
人生変わるほどスゴイの!?
ネットで見かけるフィリピン留学を絶賛するものは、ほとんどはその学校のスタッフ、友達、無料留学、キャッシュバック、アフィリエイト・・・等々。全く英語が出来ない僕でも私でも、外国人とコミュニケーションが取れるように! 0から始めた人が1や2になれば、成長が実感出来るのは当たり前。ワーホリ前に英会話の基礎を固めるにはベストな環境。あくまでも土台作りの場として考えるのが良いでしょう。人生が変わるのは、その先。フィリピンでの経験を活かして、その後何をするか、何が出来るようになったのか、アクションを起こすことが重要。
フィリピン留学で何を得たいか
目的を明確にしてから、出発しましょう。TOEICで高得点を取りたいのか、英会話なのか、国際交流、サーフィン・・・。目的がぼんやりしたままだと、あっという間に時間は過ぎていきます。目的にあった学校選び、現地での過ごし方が重要。
実は自分はただぼんやりと「英語がもっと話せるようになったらな」程度だったので、もっと明確にしてから行くべきだったと後悔しています。TOEICの点数には興味はなかったけど、数字は目に見えて実感できるので、目標にするのも良かったかもしれません。就活をするわけでもなく、日常生活で英語が必要な場面が海外旅行の時だけ、そんな自分にはビジネス英語なんて必要ないし、TOEIC対策の勉強するのは意味がないかな・・・と思い受験したことすらありませんでした。
結局、英語は話せるようになったの?
毎日の授業で英語には慣れたので、街に出てタクシーに乗った時など結構英語で会話をしてました。話好きの運転手さんが多いので、会話の練習になります。躊躇しないで英語を話す度胸はついたのですが、これは相手がアジア人に限ったことで、やはりネイティブ相手だと身構えてしまいます。今思えば、まだまだ本気で英語に取り組んでいなかったなと反省する点が多々あります。韓国語を学びに1年間留学した時は、毎晩図書館で遅くまで勉強していたことを思い出しました。
次のステップアップのためには・・・
ワーキングホリデー、世界一周、転職、就職、起業、留学後の進路は様々です。同じ時期に一緒に学んだ人たちの数年後の現在を見ると、外国人と結婚した人、ニューヨークに留学している人、英語学校を作ってしまった人、Facebookのアカウントを消してしまって行方不明の人数人・・・と人生色々です。
自分はこうなりたい!と強くイメージすることが重要。